[No.29] Facebookは人間の日常生活でAIを教育、ARグラスに搭載しアルゴリズムが利用者の視覚や聴覚をエンハンス
Facebookは人間の視線で周囲の状況を把握するAIの研究を開始した。このプロジェクトは「Ego4D」と呼ばれ、人間の視線で捉えたデータ(下の写真)でアルゴリズム教育することで、AIは実社会でインテリジェントな能力を発揮する。これをARグラスやVRヘッドセットに搭載することで、AIがアシスタントとなり利用者の視覚や聴覚をエンハンスする。
[No.28] Microsoftは超リアルな3Dフェイスを生成、顔写真の代わりに合成メディアで顔認識AIを教育できることを実証
Microsoftは合成メディア(Synthetic Media)の手法で3Dフェイスを生成した。これは顔認識AIを教育するためのモデルで、実物と見分けのつかない超リアルな3Dフェイスが生成された。今まではセレブなど実在の人物の顔写真を使って顔認識AIを教育してきた。しかし、これらの写真は本人の了解を取らないで無断で使われ、個人のプライバシーを侵害するとして社会問題となっている。
[No.27] 創設以来最大の危機に直面、安全より利益を選択、アルゴリズムが有害な情報を配信し閲覧数を増やす
Facebookは創業以来最大の危機に直面している。Facebookの内部告発者がアメリカ連邦議会公聴会で証言し、アルゴリズムの危険性を訴えた。Facebookは有害情報を発信すると閲覧回数が増えることを理解しており、利用者の安全を犠牲に利益を上げる手法を選択したと証言。
[No.26] Amazonは家庭向けロボットを投入、高度なAIを搭載し家の中を自動走行するが機能は限定的、5年後を見据えた開発の最初のステップとなる
今週、Amazonは発表イベントで家庭向けのロボット「Astro」を公開した。ロボットは子犬ほどの大きさで、頭部にディスプレイが搭載され表情を表し情報を表示する。ロボットはカメラの映像をAIで解析し、家の中で障害物を避けて自動で走行する。
[No.25] 大規模言語モデルGPT-3は人間の能力に到達、しかしAIは重大な危険性を内包し開発したアルゴリズムを制御できない状態が続く
スタンフォード大学の研究グループはGPT-3など大規模言語モデルの危険性に関する研究を進めている。GPT-3はOpenAIが開発した言語モデルで、文章の生成、翻訳、質疑応答、文法の間違いの修正など、多彩な機能を持っている。しかし、GPT-3は特定人種をテロに結び付けるなどアルゴリズムが持つ危険性が明らかになった。
[No.24] AIボイスが人間レベルに到達、感情豊かなスピーチを生成し声優に代わりビデオのナレーションを担う
AIにより生成されるボイスは合成音声(Synthetic Voice)と呼ばれるが、この品質が人間レベルに到達した。AIスピーカーの普及でGoogle AssistantやApple Siriなどが身近になったが、これらは機械的なトーンで人間の喋りとは程遠い。AIの進化で、新世代の合成音声は自然で感情豊かなボイスとなり、人間の喋りと区別がつかなくなった。
[No.23] Facebookはお洒落なスマートグラスを発表、Ray-Banサングラスにカメラを実装、ARグラスに向けた第一歩
Facebookはスマートグラス「Ray-Ban Stories」を発表した。これはFacebookが開発した最初のスマートグラスで、お洒落なデザインとなっている。Ray-Banサングラスにテクノロジーを実装したもので、ファッションに軸足を置く構成となっている。スマートグラスは二台のカメラを搭載し、利用者の視点で写真やビデオを撮影する。
[No.22] リモートワークで二社を掛け持ちし給与を倍増する!! シリコンバレーで広がるちょっと危険なワークスタイル
シリコンバレーで多くの企業がリモートワークを導入しているが、二社で勤務し給与を倍増する社員が現れた。テック企業の多くは完全リモートワークを採用しており、社員はオフィスに出社することなく、在宅にて二社掛け持ちで勤務する。会社の就労契約に抵触しており、見つかれば解雇となるが、給与が倍増するというインセンティブは大きい。
[No.21] Waymoはサンフランシスコで住民を乗せて走行試験を開始、自動運転車が高齢者の日常生活を支援できるかを検証
Waymoは今週、サンフランシスコで住民を乗せて自動運転車の走行試験を開始することを発表した。これは「Waymo One Trusted Tester Program」と呼ばれ、自動運転車に関する住民の意見を把握することを目的とする。特に、自動運転車が高齢者や非健常者の日常生活を支援できるかを検証することがプログラムの中心となる。