GPU UNITE 2023
Day1:GPUコンピューティング Day

Technical Session
2023年10月6日(金)13:30-17:20

GPU UNITE 2023 Day1「GPUコンピューティング Day」は、東京大学 情報基盤センター 准教授 下川辺 隆史 先生、エヌビディア合同会社 HPC ソリューションアーキテクト 丹 愛彦 様のお二人に、毎年オーガナイザーを務めていただき、講演者をご紹介いただくなどお力添えをいただいてます。

「GPUコンピューティングDay」では、NVIDIA H100 Tensor Core GPUやA100 GPUと、GPUプログラミングを活用してご研究されている方々にご登壇いただきます。GPUプログラミングを使うメリットや、ご苦労されている点なども交えてご講演いただきます。

また、基調講演では「量子コンピューティングとGPU」と題して、blueqat株式会社 CEO 湊 雄一郎 様より量子コンピュータの最新情報・最新技術についてご講演いただきます。

また、質問&ディスカッションタイムを各講演後に設けています。
モデレータは、エヌビディア合同会社 ​古家 真之介 様に務めていただきます。
オーガナイザーのお二人もディスカッションタイムに参加します。

質問&ディスカッションタイムでは、参加者からの質問に講演者からお答えいただくと共に、その他の登壇者の方々にも参加いただき、講演の中だけでは聞けなかったことなど、ざっくばらんにディスカッションしていただきます。

本ディスカッションが、参加者にとって、新しいアイデアにつながるきっかけとなれば幸いです。
ディスカッションタイムもお楽しみください!

オーガナイザー
東京大学 情報基盤センター 准教授 下川辺 隆史 先生
オーガナイザー
エヌビディア合同会社 HPC ソリューションアーキテクト 丹 愛彦 様
モデレータ
エヌビディア合同会社 ​エンタープライズ事業本部 HPCデベロッパーリレーションズ
古家 真之介 様

Day1 プログラム・講演概要

2023年10月6日(金)

プログラムは予告なく変更する場合があります。


13:30-13:40

オープニング
(10分)

  1. ご挨拶 … プロメテック・ソフトウェア株式会社
  2. ご紹介 … オーガナイザー、モデレータのご紹介

13:40-14:20

基調講演
(​40分)

量子コンピューティングとGPU

blueqat株式会社
CEO 
湊 雄一郎

最近、新しい原理で計算を行う量子コンピュータが注目されています。0と1を重ね合わせたり、量子もつれと呼ばれる量子ビット同士の繋がりを使って計算を行う新しい方式です。
その量子コンピュータですが、さらに最近GPUを利用して効率的に計算ができるようになり、ハイブリッドで利用したりシミュレータを利用したりと活用が広がっています。
ここではcuQuantumと呼ばれるライブラリを中心に量子計算の応用について主に機械学習を中心に紹介したいと思います。

プロフィールはこちら

東京都生まれ。東京大学工学部卒業。隈研吾建築都市設計事務所を経て、2008年にMDR(現blueqat)株式会社設立。2015年総務省異能vation最終採択、2017~19年内閣府ImPACT山本プロジェクトPM補佐、2019~2021年文科省さきがけ量子情報領域アドバイザー、2022年~SEMI量子コンピュータ協議会委員長を務める。2022年Nature社ScientificReports物理学分野論文TOP100の2位(https://www.nature.com/collections/ehjdcaeiag/)。最近の研究テーマは深層学習・量子機械学習・テンソルネットワーク・テンソル分解など。

[ハマっていること:生成AIアート]
[好きな食べ物:クラフトビール]


14:20-14:40

質問&ディスカッションタイム
(20分)

湊様への質問タイムと、その他の登壇者にもご参加いただき、ご講演では聞けなかったことなどをざっくばらんにディスカッションしていただきます。(参加者の方からの質問や意見も取り上げます。)


14:40-15:00

講演1
(​20分)

演算加速器時代への挑戦:
気象気候計算ソフトウェアSCALEの取り組み

理化学研究所 計算科学研究センター
上級研究員 西澤 誠也 

気象気候計算ソフトウェアである SCALE は、総行数30万行を超える大規模なプログラムです。
近年、GPUをはじめとした演算加速器の利用が拡大しており、SCALE においても演算加速器の活用に向けて取り組んでいます。
本講演では、演算加速器時代に向けた SCALE の取り組みや直面する課題について、大規模ソフトウェアであるが故の問題にも触れながら紹介します。

プロフィール

明徳義塾中高等学校卒業後、1年間の浪人時代をはさんで、京都大学に入学。博士号取得後、京大、神戸大を経て、現在の理化学研究所に至る。大気力学の研究や、大気シミュレーションモデルの開発を行っている。

[ハマっていること:大学時代はよさこいに没頭。近年はハイキングをはじめたが、コロナ禍でちょっと休憩中。]
[好きな食べ物:麻婆豆腐、グミ]


15:00-15:20

質問&ディスカッションタイム
(20分)

西澤様への質問タイムと、その他の登壇者にもご参加いただき、ご講演では聞けなかったことをざっくばらんにディスカッションしていただきます。(参加者の方からの質問や意見も取り上げます。)


15:20-15:30

Supporter講演
(​10分)

Ada世代のNVIDIA RTX搭載、
GPUコンピューティング向けエッジクライアント

株式会社 日本HP
パーソナルシステムズ事業本部 バリュービジネス部
部長 大橋 秀樹 

AIの学習やデータサイエンス、HPCやリアルタイムレンダリング等、マルチGPU環境をより手軽に活用したいというニーズが高まっています。このニーズに応えるべく、エッジ端末で最大4枚のNVIDIA RTX6000 Ada GPU搭載を可能にしたワークステーションを中心に、最新のハードウェアソリューションをご紹介します。


15:30-15:40

休憩タイム
(10分)


15:40-16:00

講演2
(​20分)

C++プログラムのGPU移植手法と最近のGPU上での性能評価

東京大学 情報基盤センター
助教 三木 洋平 先生

C/C++言語で開発されたプログラムをGPU移植する際の手法としては、NVIDIA製GPU向け専用言語のCUDA C++を用いた実装、OpenACCやOpenMPなどの指示文ベースの手法、C++17で導入された標準言語規格を用いてのGPU化などの選択肢があり、それぞれに長所・短所があります。
宇宙物理学の研究で広く用いられているN体計算を題材として、各手法の特徴や使い方を紹介します。また、NVIDIA H100などの最新GPU上での性能についても紹介します。

プロフィールはこちら

2009年筑波大学第一学群自然学類卒業.2013年同大学大学院システム情報工学研究科コンピュータサイエンス専攻博士前期課程修了.2014年同大学大学院数理物質科学研究科物理学専攻博士後期課程修了.博士(理学),修士(工学).2014年筑波大学計算科学研究センター研究員.2017年東京大学情報基盤センター助教,現在に至る.理論宇宙物理学,GPUコンピューティングに関する研究に従事.2019年度情報処理学会山下記念研究賞受賞.日本天文学会,情報処理学会,IAU,IEEE各会員.

[ハマっていること:サッカー(見るだけ)、読書(主にミステリ,『鵼の碑』待機中)]
[好きな食べ物:アイス、ケーキ、チョコ]


16:00-16:20

質問&ディスカッションタイム
(20分)

三木先生への質問タイムと、その他の登壇者にもご参加いただき、ご講演では聞けなかったことをざっくばらんにディスカッションしていただきます。(参加者の方からの質問や意見も取り上げます。)


16:20-16:25

GPU製品紹介
(​5分)

ありそうで無かった?
NVIDIA GPU デスクサイド水冷システム「AquSys」で

快適な計算環境へ

GDEPソリューションズ株式会社 高倉浩守


16:25-16:35

Prometech講演
(​10分)

大学・研究機関によるNVIDIA Omniverse Enterpriseシステム活用

プロメテック・ソフトウェア株式会社
HPC&可視化事業部
統括部長 鈴木 善博

NVIDIA Omniverseは、大学および各研究機関の研究活動や、企業間連携に様々な効果をもたらす可能性があります。
 ・リアルタイムレンダリング、XRと数値シミュレーションの研究、
  ロボティクス、自動運転、機械学習、ディープラーニング等のプロジェクトを促進します。
 ・USD(公開フォーマット)によるデータベース環境を活用し、
  リアルタイムで、シームレスな共同作業を実現します。

大阪大学 サイバーメディアセンター様のOmniverse導入事例を交えてご紹介します。


16:35-16:55

講演3
(​20分)

NVIDIA A100とOpenACCを用いた粒子法(MPH法)の高速化

産業技術総合研究所
機能材料コンピュテーショナルデザイン研究センター
主任研究員 近藤 雅裕

本講演では、NVIDIA A100を用いた粒子法計算の高速化について紹介します。
具体的には、MPH(Moving Particle Hydrocynamics法のプログラムにOpenACCのディレクティブを挿入することで、GPUによる高速計算を行った事例をお示しします。
MPH法は、既存の粒子法であるMPS法とSPH法のどちらとも解釈できるが、物理的健全性という性質をもち、解析力学的に動力学的安定性が保証されていることが特長です。MPH法の場合、この理論的な安定性に基づき大規模計算が可能であり、実際、陽的MPH法を用いた例では、NVIDIA A100を用いて、粒子数1000万を超える計算が実現できています。

プロフィールはこちら

東京大学大学院工学系研究科にて粒子法(MPS法)の研究により博士(工学)の学位取得。その後、電力中央研究所 主任研究員、東京大学大学院工学系研究科 講師として、原子力関連研究に従事。現在は、産業技術総合研究所 主任研究員として、MPS法やSPH法の特長を引き継ぎつつも物理的健全性という性質をもつ新しい粒子法(MPH法)を開発するなど、粒子法の数理モデリングの研究を進めている。

[ハマっていること:それはナイショ♪]
[好きな食べ物:なにもたべてない♪]


16:55-17:15

質問&ディスカッションタイム
(20分)

近藤様への質問タイムと、その他の登壇者にもご参加いただき、ご講演では聞けなかったことをざっくばらんにディスカッションしていただきます。(参加者の方からの質問や意見も取り上げます。)


17:15-17:25

クロージング
(10分)

ご登壇者いただいた方々に今日の感想や、GPUへの期待などをお聞きして締めたいと思います。
最後までお楽しみください!


GPU UNITE 2023 開催概要

オンラインLIVE配信(Zoom)
13:30 - 17:30
参加費:無料

オンデマンド配信は、基調講演、NVIDIA講演のみ後日、公開する予定です


会場(東京:KANDA SQUARE)開催
13:00 - 18:00
参加費:有料


主催

logo_GDEPsol
GDEPソリューションズ株式会社
logo_prometech
プロメテック・ソフトウェア株式会社

後援

logo_NVIDIA
エヌビディア合同会社
logo_JDLA
一般社団法人 日本ディープラーニング協会

Special supporters

logo_ryoyo
菱洋エレクトロ株式会社
logo_ask
株式会社アスク
logo_hp
株式会社 日本HP
logo_coputermind
株式会社コンピュータマインド
logo_RICOS
株式会社RICOS

Networking supporters

logo_sycom
株式会社サイコム
logo_KIOXIA
キオクシア株式会社

GPU UNITE 2023 開催概要