[No.94]Microsoft検索エンジン「Bing」が異次元に進化!!会話AIが組み込まれ検索結果を要約して出力、知りたい情報がズバリわかり極めて便利!!
Microsoftは高度なAIを組み込んだ検索エンジン「Bing」とブラウザー「Edge」を公開した。
製品にはチャットボット「ChatGPT」改良版が搭載され、検索エンジンの機能が異次元に進化した。
質問を入力すると、Bingは検索結果を要約した文章を表示し、知りたいことがピンポイントで分かる。
評価は良好で、Googleが独占していた検索市場が大きく変わりそうだ。
AI検索エンジンを使ってみる
MicrosoftはBingのトライアルモデルを公開しており、実際に使ってその機能を検証することができる。
Bingはインターフェイスが一新され、初期画面に大きな検索ボックスが表示される(上の写真)。
ここに検索クエリーを入力するが、キーワードだけでなく、質問を文章で入力することができる。
知識人に質問する要領で、知りたいことを自然言語で尋ねると、その回答を短文に纏めて出力する。
パーティの料理を尋ねると
Bingに「6人で夕食会を計画しているが、全員ベジタリアンで、メニューを教えて。。。」と尋ねると、通常の検索結果が表示される(下の写真左側)。
これに加えて、チャットボットが検索結果を要約して短い文章示す(下の写真右側)。
この部分がChatGPT改良版で生成された回答で、推奨するレシピが示され、知りたいことが一目でわかる。
チャットボットの回答
チャットボットは問われたことに的確に答え、ベジタリアン向けのレシピを表示する。
回答はサイトへのリンクを示すのではなく、人間のように言葉で推奨する料理を説明している点に特徴がある。
今までは、表示されたリンクを辿り、サイトで記事を読み、情報を得ていたが、チャットボットがこの作業を代行し、解答をズバリ示す。
回答の根拠を示す
また、チャットボットが出力した回答について、その根拠となるサイトへのリンクが示される(下の写真右側、数字の部分)。
このリンクにタッチすると、そのサイトへのURLが示され(下の写真右側、最下段)、出典となるサイトを閲覧できる。
チャットボットが出力する情報の信ぴょう性が問われるが、Bingは情報の出典を示すことで、信頼度を上げる法式を取る。
ブラウザー
ブラウザー「Edge」もAIで強化され、チャットボットが統合され、チャット機能「Chat」と文章生成機能「Compose」が加わった。
チャット機能は利用者との対話機能で、チャットボットが指示に従ってタスクを実行する。ブラウザーでアクセスしたサイトを、チャット機能を使って、その要約を生成できる。
例えば、チャット機能で、企業業績評価レポートの要約を生成できる。
また、文書生成機能は、指示された内容でビジネスドキュメントを生成する。
例えば、「AIを実装したBingとEdgeに関する記事」と指示すると、チャットボットはこれを実行する(下の写真)。
LinkedInに製品のPR記事を掲載するが、Edgeを使うと文書生成作業をチャットボットが代行する。
検索ビジネスの課題
新しいBingで検索方法が様変わりし、消費者はダイレクトに知りたい情報を読むことができる(下の写真)。
一方、企業としては、検索結果のリンクがクリックされなくなることを意味し、サイトへのトラフィックが大きく減少する。
これにより、企業サイトでの商品PRの効果が低下することになる。
Microsoftとしては広告収入の減少につながり、ビジネスモデルをどう構築するかが課題となる。
ChatGPTの改良モデル
Microsoftは、実装しているチャットボットは「ChatGPT」ではなく、それを改良したモデルとしている。
詳細については公表されてないが、チャットボットが正確な情報を回答できるよう、参照したサイトを示すなど、新機能が加わった。
また、検索エンジンはリアルタイムで情報を提示する必要があり、アルゴリズムは最新情報で常に改版される必要がある。
Microsoftは検索市場で逆転を狙う
トライアル版のBing検索エンジンを使ってみると、ピンポイントで知りたいことが表示され、情報にアクセスする時間が大幅に短縮される。極めて効率的に情報を検索できる。
今までは検索と言えばGoogleであったが、Bingが大幅に機能アップし、GoogleからBingに乗り換える人が増えると思われる。
GoogleはChatGPTに対抗してBardを投入したが評判は芳しくない。
Googleは創業以来最大の危機に直面し、Microsoftは検索市場で逆転を狙い、AI開発を加速している。